ここ近年、登山者が増加している中、登山中の転倒や滑落、落石などで怪我をする方が増加しているのも現状です。
そこで、「自分の身は自分で守る」という意識が高まり、ヘルメットの着用が増えてきています。
今回は、ヘルメットの必要性やヘルメットの種類などをご紹介します。
目次
登山でのヘルメットの必要性
登山をするにあたって、注意しなければならない一つに、怪我や事故があります。
ここ数年、登山者が増えている中、遭難なども増加しているといいます。
遭難者の中には、頭部を負傷している方が多いのも現状です。
登山に怪我や事故はつきものですが、それらを軽減することはできます。
それは身を守るための防保護具を身に付けることです。
防保護具の一つにヘルメットがあります。
ヘルメットの必要性は2つあります。
一つ目は落石から頭部を守ることです。
小石でも高い場所から落ちてくるとかなりの衝撃があり、不幸にも当たってしまうと大怪我につながります。
二つ目は滑落や転落、転倒の際に頭部を守るということです。
バランスを崩したり、足を滑らしたりして、転倒しそうになった、という方は多いと思います。
落石が頭部に当たるということは、それほど多くはないと思いますが、転倒は誰もが経験することでしょう。
長野県おいては、ヘルメット着用を強く勧めている山域もあります。
山 域 名 |
指 定 す る 山 域 |
北アルプス南部 |
槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳・屏風岩、前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳から南岳(大キレット)、北鎌尾根・東鎌尾根の区域 |
北アルプス北部 | 不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺 |
南アルプス | 甲斐駒ケ岳、鋸岳 |
中央アルプス | 宝剣岳 |
戸隠連峰 | 戸隠山、西岳 |
引用:長野県HP
過去の遭難事故例及び、山岳の形状を考慮し、安全の配慮が特に必要な山域です。
ただし、他の山域において、ヘルメットが不要という主旨ではありません。
富士山ではヘルメットの使用者増
2018年夏の開山期間(7月1日〜9月10日)の富士山吉田口登山道の登山者数が3年ぶりに20万人を割り込み、19万人台になりました。
登山者数の増加が落ち着きを見せてきた一方、ヘルメットの貸し出しが前年に比べ7倍に増加しました。
山梨県富士吉田市が富士登山での転倒対策などで周知活動の効果もありますが、
平成26年9月に発生した御嶽山の噴火を機に、登山者自身の安全への意識が高まってきているのでしょう。
ヘルメットの種類
ヘルメットには大きく分けて2種類に分類されます。
インモールド
インモールドは転倒による頭部の保護が大きな役割となります。
発泡ポリエチレンにポリカーボネートをまとったヘルメットです。
軽量なので長時間の使用でも苦にならないでしょう。
写真から分かるように大きな通気口があるのが特徴で、通気性に優れています。
比較的、価格が高めになっているのもインモールドの特徴です。
また、強い衝撃を受けると凹んだり、割れたりします。
その時点で新しいものと交換が必要です。
ハイブリッド
ハイブリッドは落石による頭部の保護が大きな役割となります。
発泡ポリエチレンに硬いABS素材のアウターシェルを施したヘルメットです。
硬いハードシェルをまとっているため、丈夫で長持ちします。
また、比較的、安価です。
しかし、その構造上、ヘルメット自体が重いものが多いです。
さらに、写真から分かるように通気口が小さいため落石による小石などは入りにくいですが、蒸れやすいのもハイブリッドの特徴です。
ヘルメットの寿命は?
一般的にヘルメットの寿命はだいたい5年と言われています。
また、強い衝撃を受けたヘルメットは使用をやめ、新しいものと交換しましょう。
おすすめヘルメット
モンベル L.W.アルパインヘルメット
【重量】220g(S/M)、230g(M/L)
出典:モンベルHP
軽量性に優れたインモールドのヘルメットです。
日本人の頭にフィットするアジアンフィットデザインです。
さすが日本を代表するアウトドアメーカーのモンベルですね♪
グリベル サラマンダー2.0
グリベル サラマンダー 2.0 (ヘルメット) GV-HESAL2 価格:10,241円 |
人気ヘルメット”サラマンダー”の2代目です。
ハイブリッドタイプのサラマンダー2.0は、安定感のある装着感は引き継がれています。
こちらも日本人の頭部の形状に合う“Japan Fitteing”規格です。
ブラックダイヤモンド ベクター
(取寄) ブラックダイヤモンド ベクター ヘルメット Black Diamond Vector Helmet Sulphur-Anthracite 価格:10,470円 |
ポリカーボネートとEPSフォームを一体成形した超軽量ヘルメットです。
8つの大型ベンレーターにより抜群の通気性を実現。
ラチェット式アジャスターで素早いサイズ調整が可能です。
ヘルメットをレンタルする
せっかく買ったヘルメットだけど一回使っただけでその後は物置に眠っている、ということもあるでしょう。
低山登山やハイキングではヘルメットを使う機会が少ないですもんね。
それならヘルメットをレンタルするという方法もあります。
一度使ってみてから購入を考えてもいいですね。
最後に
近年、登山時において、転倒や滑落、落石により、頭部を負傷する事故が増えてきてます。
「自分の身は自分で守る」の意識を持って、
これから危険性のある山域を歩く際は、安全のためヘルメットを装着しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
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