登山装備の中で必ずと言っていいほど誰もが持っているゴアテックス(GORE-TEX)製品。
代表するアイテムと言えば、レインウェア、登山靴などがあります。
防水性、透湿性に優れたゴアテックス製品。
しかし、そんなゴアテックス製品でも使い方によってはその機能性が半減してしまいます。
今回は、ゴアテックス製品を使用する時の注意点を解説します。
目次
ゴアテックスの透湿性について
出典:モンベルHP
レインウェアや登山靴に使用されているゴアテックスは防水性の他に透湿性が備わっています。
透湿性とは水蒸気を通す機能です。
ゴアテックスような防水透湿性素材の表面には、無数の孔(穴)が空いています。
孔が開いていて雨が入ってこないか心配になりますが、そこは大丈夫。
孔と言っても雨粒より小さい大きさで、雨は通さずに水蒸気の粒子だけを通します。
この機能のおかげで体内は蒸れずに快適にいられるのですね。
しかしゴアテックス製品にはこの透湿性がうまく発揮できない時があるのです。
透湿性が発揮できないとレインウェアや登山靴の中は蒸れてしまい、その水蒸気は冷やされて水になるのです。
そして、あたかも水が染み込んできたかのように中が濡れてしまうのです。
もし、使用しているゴアテックス製品の見た目に損傷がないのに、防水性が悪いと感じるようであれば、それは透湿性が悪くなっているのかもしれません。
ではどのような使用が透湿性をうまく発揮できないのでしょうか。
ゴアテックスのおすすめできない装着例1
ゴアテックス製品に直接肌に触れての使用は避けたほうがいいでしょう。
例えば、タンクトップの上にゴアテックスのレインウェアや素足でゴアテックスの靴、などです。
先ほど解説したように、ゴアテックス製品は水蒸気は通しますが水は通しません。
ですので汗も通さないのです。
行動中は常に汗をかいています。
特に靴の中は相当な汗の量になるでしょう。
ゴアテックス製品は、汗が乾いた時に発生する水蒸気は通してくれるのですが、肌が直接触れていると汗もなかなか乾きません。
こうなるといつまでも濡れた状態が続いてしまいます。
ゴアテックスのおすすめできない装着例2
直接肌に触れなければそれでいいとは限りません。
中間着や靴下の材質にも注意が必要です。
綿素材(コットン)の中間着や靴下は避けたほうがいいでしょう。
綿素材は汗は吸っても乾きが遅いため、いつまでも濡れた感じが継続します。
当然のことながら、ゴアテックスの透湿性の機能は発揮できません。
綿のロンTや綿の靴下などは蒸れる原因となります。
ゴアテックスの下には化学繊維がおすすめ
それでは、ゴアテックス製品の下には何を着ればいいのでしょうか。
ずばり化学繊維です。
多くのアウトドアブランドが登山用などで提供してくれている製品は大半が化学繊維です。
吸水速乾に優れ、汗をかいても、素早く吸い、拡散して乾燥します。
ゴアテックス製品は、汗が乾燥する時に発生する水蒸気は通してくれるので、体内や靴の中はドライでいられます。
化学繊維とゴアテックス製品の組み合わせは相性がいいと言えます。
ゴアテックスは汚れたら洗濯をしよう
ゴアテックス製品は表面や内側が汚れてしまうと、透湿性が悪くなってしまいます。
こまめな洗濯が快適性を保つ秘訣です。
選択方法はメーカーや製品によって違いがあるので購入先に確認するといいでしょう。
最後に
今回はゴアテックス製品の装着について解説をしました。
ゴアテックス製品は防水性、透湿性に優れ、アウトドアシーンでは欠かせないアイテムです。
しかし、使用方法によっては快適性が損なわれてしまいます。
ゴアテックス製品の機能が発揮できるよう中間着や靴下などチョイスには注意しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
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