登山用品でレインウェアとウインドブレーカーがあります。
どちらも、風除けの役割があるほか、表地はには撥水加工が施されています。
じゃあ、登山ではどちらを着てもいいのかというと、そうでもないのです。
こちらの記事では、レインウェアとウインドブレーカーのそれぞれの特徴や使い方について解説します。
目次
レインウェアとウインドブレーカーの違いは?
まずは、レインウェアとウインドブレーカーの違いを解説します。
レインウェアとは
レインウェアとは防水性のあるジャッケット、パンツを言います。
カッパ(雨具)と言った方が馴染みがありますね。
レインウェアに使われている素材は水を通さず、縫製も縫い目には水の侵入を防ぐ処置が施されています。
防水の素材としてGORE-TEX(ゴアテックス)が有名です。
レインウェアの生地の構造は、防水素材のゴアテックスメンブレンに表地と裏地を張り合わせた3枚構造(3レイヤー)が一般的です。
レインウェアの特徴には、防水性の他に、透湿性、防風性があります。
透湿性とは、「湿気を逃がす機能」を言います。
レインウェアの素材には、水は通さないのですが、水蒸気は通す小さな穴が無数にあり、ウェア内にこもった湿気を外に放出してくれます。
防風性とは「風を通さない機能」を言います。
風を通さないので、汗冷えなどの防寒対策になります。
ウインドブレーカーとは
ウインドブレーカーとは風を通さない衣類を言います。
レインウェアとは違い、防水性や透湿性はありません。
一般的なウインドブレーカーには撥水加工が施されていますので、小雨程度なら使用は可能ですが、雨具としては使用できませんので注意しましょう。
防水と撥水の違いは?
意味が混同しそうなのが防水性と撥水性です。
防水性とは?
防水性とは生地そのものが水を通しません。
生地に損傷がない限り、防水性が悪くなることはないでしょう。
撥水性とは?
撥水性とは生地表面に水が弾くようにコーテイングしていることを言います。
撥水加工と言った方が分かりやすいかもしれません。
撥水性は使用頻度や使用年数などで弱まってきます。
弱くなった撥水性は撥水スプレーなどで、復活することができます。
余談ですが、防水スプレーというものがありますが、スプレーをするから防水になるわけではなく、表面に撥水加工を施した、と思っていただいた方がいいと思います。
レインウェアはウインドブレーカーと兼用
登山装備において、レインウェアは必需品です。
雨はもちろん、風も防いでくれますし、防寒にもなります。
要するに、レインウェアはウインドブレーカーとしても使えるのです。
ウインドブレーカーは軽量コンパクトになるものが多く、リュックに入れておいても場所をとりません。
サッと着て、サッと脱げるところがいいところですよね。
天候が安定し、雨の心配がない、低山ハイキングでしたらウインドブレーカーでもいいでしょう。
しかし、山の天候は天気予報通りにならない事も多く、急な雨にも遭遇する事もしばしば。
やはり、登山ではレインウェアの方が安心です。
今では、ウインドブレーカー?と思えるほど、軽量なレインウェアもあります。
関連記事:【モンベル・レインウェア】ストームクルーザーとトレントフライヤーどちらを選ぶ?
最後に
今回はレインウェアとウインドブレーカーの違いについて解説しました。
レインウェアには防水性のほか、透湿性や防風性があります。
湿度の高い日本の夏山登山にはやはりレインウェアですね。
軽量コンパクト性に優れるウインドブレーカーは、天候が安定した日のハイキングやランニング、普段使いや旅行などが最適ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
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